別府温泉 大和温泉

JR別府駅から富士見通りへ向かう県道645号が、野口元町を通過するあたりの路地奥に立つ共同浴場です。窓枠などを鶯色に塗られた建物は、地元の方々に大切に守られてきたことがうかがわれます。



ちょうど上がり湯のおばさんと会いました。よそ者でも入れるかを訊ねたら、入れるとのこと。料金は向かいにある公民館の窓口に支払うよう教えていただきました。無人の場合は箱に入れればよいそうです。引き戸を開けて中に入ると、神様が祭られています。側には右が男湯の案内。階段を数段降ります。浴室は半地下になるようです。




どなたもいらっしゃいません。緑色に塗られた木製の棚が並び、スノコが置かれています。浴室と脱衣所は同じ空間にあります。天井は高く緑色の窓枠は上質の美しさです。薄い肌色のタイルが敷き詰められた床の中央には丸いエンジ色の浴槽が鎮座しています。時間の流れがここでは止まっています。急ぐ必要もあせる必要も怯える必要もないのです。透明の湯は壁際の枡で止め出しを調整するようです。透明無臭、強烈な個性はなく肌に優しい湯です。




淵に寄りかかり、しばらくぼんやりと過ごしました。至福のときをいただきました。


大和温泉
別府市野口元町9(野口元町2区公民館向かい)
泉質不明
100円
6:00~12:00/14:00~23:00
2012/3/4