北鉄輪温泉

賑わう鉄輪温泉旅館街から県道218号を柴石方面へ200mばかり進む。押ボタン信号機を左方向に折れ、坂道を上っていく。400mほど上ると北鉄輪公民館が見える。
公民館の東向かいに浴舎が立つ。




扉を開け中に入り靴を脱ぐ。右側が男湯だ。脱衣所と浴場は一体化している。
別府らしい浴場の姿が目に飛び込む。何とも落ち着く昭和の風情だ。木製の棚に服を重ねる。

男女を分ける壁に沿い四角形の浴槽が配置されている。コンクリート製に見える浴槽の淵は洗い場の面よりわずかに高い。埋め込まれているようにも見える。質素な印象を受けるが、浴槽の底には切り石が組まれている。
湯口は男女を分ける壁に枡があり、切られた溝から浴槽に注がれる仕組みだ。溝にはタオルが噛まされ、必要に応じこれを外し湯を供給するようだ。




湯は透明で際立つような臭いを感じることはない。浴槽は2人も入れば満員で、洗い場もさほど広くはない。入口の壁にかかる組合員札数は少ないので、浴場の規模としてはちょうどいいのかもしれない。




温泉まつりでお邪魔した組合員専用の浴場7湯の最後がこちら。入浴中、組合員の方にも一般客にも会わず貸切の湯をいただいたのはこちらだけだった。極上の風情を保っていた。

組合員専用ながら別府温泉まつりで一般開放していただいたことに改めて感謝したい。


北鉄輪温泉
別府市北鉄輪4組
泉質不明
泉温不明
シャンプー類なし ドライヤーなし
内湯
駐車場なし
ジモ専(組合員以外入浴不可)
2016/4/2